緑響く | ●東山魁夷 マスターピースコレクション
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緑響く

一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った ━ そんな空想が私の心のなかに浮かびました。私はその時、なんとなくモーツァルトのピアノ協奏曲の第二楽章の旋律が響いているのを感じました。おだやかで、ひかえ目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、深い底から立ち昇る嘆きとも祈りとも感じられるオーケストラの調べが慰めるかのようにそれに答えます。白い馬はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。

東山魁夷 『東山魁夷館所蔵作品集』(1991) より

■ 限定 / 500部
■ 技法 / 彩美版®プレミアム
■ 額寸 / 65.0 × 83.0㎝
■ 監修 / 東山すみ
■ 制作 / 共同印刷株式会社
■ 価格 / 完 売

作品本体が額から浮き出るデザイン額装で、これまでにない臨場感があります。

「解説より」
『緑響く』の白い馬はピアノの旋律であるとともに、モーツァルトの音楽のなかを歩む魁夷自身の姿なのかもしれません。魁夷は「もし、長い年月を共に歩み、喜びと悲しみを共にする好伴侶に巡り合えたとすれば、その仕合せは計り知れないものがあるだろう。」と語り、「その大きな喜びの一つはモーツァルトの音楽との邂逅」にあったと述べています。

松本 猛
(美術評論家、長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長)

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